農政・農協ニュース

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「喜ばれることに喜びを」CS優良企業の取り組みに学ぶ

−JA共済担当役員セミナー

田中実巣鴨信金常務理事     JA共済連(今尾和實理事長)は、事業を取巻く環境が大きく変化するなかで、今後とも組合員・利用者の負託に応える共済事業運営を進めるためには、JAの共済担当常勤役員が自らの役割を十分に発揮することが必要であると考え、JAの共済担当役員を対象としたセミナーを今年度から開始した。    今年度は3回開催される予定となっているが、その第1回目のセミナーが、9月25日から27日の3日間、全国20JAの担当常勤役員が参加して開催された。    第1日目は、...

田中実巣鴨信金常務理事
田中実巣鴨信金常務理事
    JA共済連(今尾和實理事長)は、事業を取巻く環境が大きく変化するなかで、今後とも組合員・利用者の負託に応える共済事業運営を進めるためには、JAの共済担当常勤役員が自らの役割を十分に発揮することが必要であると考え、JAの共済担当役員を対象としたセミナーを今年度から開始した。
    今年度は3回開催される予定となっているが、その第1回目のセミナーが、9月25日から27日の3日間、全国20JAの担当常勤役員が参加して開催された。
    第1日目は、JA共済幕張研修センターで「JA共済の現状と課題、今後の方向性について」。
    2日目は会場をザ・リッツ・カールトン東京に移し、午前中は余田拓郎慶応大学大学院教授が、組織理念・使命の追求・浸透の必要性とその効果や最新のCS・ES理論について講義。午後はCS優良企業の取り組み事例としてまず「リッツ・カールトン ミスティーク(神秘性)」が、次いで「巣鴨信用金庫のCS・ESとホスピタリティへの取組み」が講演された。
    東京の北部「おばあさんたちの銀座」といわれる巣鴨を中心に地域密着で独自の事業展開をする巣鴨信金の田中実常務理事は、いまでは大手金融機関で当たり前になっている「金融機関から金融サービス業へ」転換するために「喜ばれることに喜びを」をモットーに、徹底してお客目線でものを考えてさまざまな独自商品やサービスを開発して、地域の人たちからの支持を得てきたことを、具体的な事例をあげ分かりやすく講演した。
    
セミナーの会場
セミナーの会場
地域の活性化を大きな柱とするJAの役員にとっては、すぐに実践に活かせるアイディアが豊富にある講演だったのではないだろうか。
    3日目は再び幕張研修センターで、余田教授による総括・解説の講義、参加者による討議を行い解散した。
    この担当役員セミナーの第2回は10月16日から、第3回は11月6日からそれぞれ3日間の予定で開催されることになている。

(2008.09.29)