農水省は9月30日、平成19年度新規就農者調査結果の概要を公表した。新規就農者は全体では前年度比で9.3%減った。しかし、新規の雇用就農者は12.0%増えた。
平成19年に新規に就農したのは7万3460人で、前年より7570人減った。農家世帯員が農業を継いだ自営農業就農者は6万4420人、土地や資金を独自に調達して異業種などから新たに農業経営を始めた新規参入者は1750人で、それぞれ前年に比べ7930人(11.0%)、430人(19.7%)減った。新規就農者の約半数(49.1%)は60歳以上。また、40〜59歳は減少数が最も多く、16.2%の減。
一方、経営者ではなく常雇いとなる新規雇用就農者は7290人で、前年に比べ780人増えた。このうち非農家出身者は5760人で、約8割を占めている。また、39歳以下が56.8%と半数以上になっている。平成18年度の新規参入の非農家出身者数は、統計がないため不明だ。