同運動は研究者や経済界代表など全14人からなる「食料自給率向上推進委員会」、国産農産物の消費拡大に取り組む企業・団体などの「推進パートナー」、運動を全国に広めるためのスポーツ選手や俳優など著名人による「応援団」の3者を中心に活動していく。 委員会座長となった東農大応用生物学部の小泉武夫教授は、「農業や食についての関心が高まっているといわれているが、一番怖いのは国民からの反応が薄いこと。日本の現状は大変なことになっているという危機感を国民にもってもらい、国民が中心になってこの危機を乗り越えるんだ、という意識を高める運動にしたい」とあいさつした。そのほかの委員は「米粉をもっと利用してお米への関心を高めたい」(大木美智子・消費化学連合会)、「年間食料援助量の3倍以上もある食品廃棄を見直すべき」(川勝平太・静岡文化芸術大学学長)などと意見を述べ、さまざまな視点から食料自給率向上に取り組むべきだとした。 推進委員会には食料自給率向上協議、国民広報、ポイント制度・顕彰の3部会を設置し、今年度は公式サイト開設、シンポジウム開催、小学生新聞ブログの展開などによって運動の普及と啓発に取り組む。 発表会には、現在18の個人やグループからなる応援団を代表して女優の菊川怜さん、女子柔道の谷本歩実選手、フェンシングの太田雄貴選手、俳優で農業コンサルタントも手がける永島敏行さんの4人が来場し、国産食材のみで作った料理を食べながら「日本人なんだから日本で採れたものを食べたい」(太田選手)、「せっかく四季があるのだから旬のものを食べるべき」(菊川さん)などと、国産農産物の消費拡大に向けてエールを送った。
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