JA全農栃木県本部はこのほど、11月の栃木の旬の農産物情報をまとめた。
▽イチゴ(11月〜5月)
主産地は二宮町、鹿沼市、真岡市、壬生町、小山市など。栃木県のイチゴ生産量は全国一。京浜市場を中心に出荷している。品種は栃木で育成した「とちおとめ」が大部分で、色や形が良く、甘味があるのが特徴。冬場も日照量が多いため、糖度は高い。「とちおとめ」は香港、タイ、シンガポールにも輸出しており、高い評価を得ている。
▽宮ネギ(11月〜12月)
主産地は栃木市とその周辺。地域に伝わる伝統野菜。一般的な長ネギとは異なり軟白部が短く、曲がりが著しく茎が太い。鍋料理にも向き地元でも人気がある。寒さが厳しくなって霜にあうと葉部が黄色っぽくなり、一段と甘味が増す。
▽ポインセチア(11月〜12月)
主産地は鹿沼市。クリスマスまでの期間、冬の鉢花として家庭以外でもデパートや商店街を飾る。最近のポインセチアは赤、橙、黄色やその中間の色など、色と種類が豊富。ポインセチア栽培農家では、家族総出で出荷準備に追われる。
大豆の不耕起栽培で省力、コスト低減
県内のいくつかのほ場では、大豆の不耕起栽培にとり組んでいる。ほ場に作った溝に播種し、耕起、整地作業を省く。多少の降雨でも播種ができるので、播種適期(7月上旬)を逃しにくい。この栽培方法は労働時間短縮と規模拡大の有力な手段。播種機も米、麦、大豆に汎用で利用し、さらにコストダウンをはかっている。