出展したのは9団体から12品種。JAグループとしては、JA和歌山県農がウンシュウミカンの新品種である「ゆら早生」を出品。JAグリーン日高が平成7年に登録申請し、16年からJA和歌山県農に育成権を移管した。営農対策部生産対策課の谷口忠課長代理は「果形が丸く小玉で、果梗部に青みが残るため、見た目はどうしてもよくないので、試食をしてもらったり商品説明をしないとなかなか買ってもらえない」と、新品種販売の難しさを話した。まだ県内の生産体制が整っていないが、今後は関東にも進出したい考えだ。 そのほか、リンゴを中心に新品種や加工品が並べられたが、生産地域内でのみ流通している品種なども多く、参加者と出展者の間で「関東にも流通させてほしい」「酸味を売りにすればよい」「食感を重視した」などの意見交換が行われた。 イベントに参加した日本果物商業協同組合連合会の林武幸会長は「生産も流通も小売のことをもっと考えて、広告をうつなどしてもらいたい」と感想を述べ、他にも流通業者からは「コスト減や多収量など生産者ニーズにあわせた品種改良だけでなく、もっと消費者や時代のニーズを的確につかんだ新品種を出して欲しい」などと注文が出た。 次回は柑橘系くだものを中心に平成21年2月中ごろに開催する予定。 |