農水省が10月17日公表した平成19年産野菜39品目計の作付面積は50万3400haで、前年産並みだった。収穫量は1474万3000t(前年比103%)で、このうち83%に当たる1222万8000t(前年比104%)が出荷された。出荷量のうちわけは、根菜類が39%、葉茎菜類が38%、果菜類が17%、イチゴ、スイカなどの果実的野菜が6%。他に香辛野菜(ショウガ)が0.3%。
19年産野菜のなかで、秋冬野菜の作付面積は10万300ha、出荷量は253万5000tで、いずれも約2割程度を占めた。収穫に手間がかかり、かさばるハクサイやキャベツが労働力不足から作付が中止されたり規模が縮小された結果、秋冬野菜の作付面積が2%減り、出荷量もこれに連動して前年より2%減った。
野菜の作付面積は平成15年産で52万8000haだった。しかし、傾向としては毎年漸減していて、19年産では15年産に比べ2万5000ha(4.7%)減となった。品目別の作付面積も全ての類別で漸減しており、19年産では15年産に対し根菜類は5.8%、葉茎菜類は1.2%、果菜類は5.4%、果実的野菜は最も大きい15.6%減となっている。
一方野菜の輸入は毎年漸増していて、財務省「貿易統計」によれば、生鮮、加工品を含めた平成17年の野菜輸入量は約290万6000tだった。