全国果実生産出荷安定協議会(全果協=茂木守会長、事務局:日本園芸農業協同組合連合会)は、極早生ウンシュウミカンの10月22日から31日までの選果分約4000tを市場隔離し、加工原料用に仕向けることを21日決めた。
今年の極早生ミカンは9月の降雨が多かったため玉伸びがよく、10月中旬まで平年を上回る出荷が続いた。しかし、消費が伸び悩み、流通在庫が多くなっているため、卸売価格が平年を大きく下回っている。10月下旬も出荷量は引き続き多いと見込まれ、卸売価格はさらに下落が予想されるという。
このため、全果協は10月下旬の出荷計画数量の20%程度に当たる約4000tを市場隔離することにし、農水省も承認した。加工用仕向けに変更するのは、生食用果実のうち低品位で、2L以上と2S以下のもの。