新規就農や農業法人への就職を目指す人たちを対象に農業の知識や技術のレベルを評価して就農に役立てていく日本農業技術検定試験が12月20日行われる。受験申し込みは全国農業会議所へ11月28日まで。
会議所など14団体でつくる日本農業技術検定協会が実施する試験で会場は東京と大阪の2か所を予定。学校単位での申し込みには、その学校で受験できる制度もある。8月30日に第1回を実施。今回は2回目。
3段階で行われ、1級と2級は学科と実技の試験があり、3級は学科だけ。第1回は2級の学科と3級だけを実施。今回も同じ。1級と2級の実技については試験問題などを検討中で平成21年度から実施の予定。 学科試験の範囲は▽3級が農業全般の入門知識と選択1科目(栽培系、畜産系など4科目のうち1つ)▽2級が農業全般の基本知識と選択1科目(作物、野菜、畜産など8科目のうち)▽1級が農業全般の実践知識と選択1科目。
第1回試験の結果を見ると3級は4823人が受験。合格率は50%強。受験者別では一般受験者が96%強だったのに比べ農業高校生の合格率は49%弱と低かった。
2級は1026人が受験。合格率は15.7%と厳しかった。ここでも一般受験者は68%弱と高く、次いで短期大学生、農業大学校生、農業高校生の順。
検定協会の構成メンバーはJA全中、全国町村会、全国農業高校長協会など。 検定協会の事務局は東京都千代田区二番町9ー8全国農業会議所内。問い合わせはTEL03(6910)1126。