東京大学大学院附属農場(東京都西東京市)が禁止されている有機水銀剤を使用していたことについて、農水省は平成20年10月3日付で農薬取締法の規定にもとづき報告命令を出し、10月24日付で同大から報告を受けた。しかし、報告の内容を精査した結果、水銀剤の使用に至った要因を解明し、再発防止策を講じる必要があると判断、同省は27日、同日付で大学側に再発防止策の実施、改善状況などについて再度報告命令を出したと発表した。
報告を求めた事項は次の通り。
▽大学内で水銀剤を使用するに至った要因およびその要因にもとづいた再発防止策
▽農薬を取り扱う教職員および学生に対する、法令の理解と遵守の徹底のための方策および今後の指導計画
▽農薬の保管・管理に係る改善策
▽水銀剤の残液廃棄地点で採取した土壌の分析結果
▽今回新たに保管が確認された使用禁止農薬の処分状況
▽陸稲での栽培研究および弥生キャンパスにおける水銀剤使用の詳細