カナダから輸入された馬肉に熊本産と表示した馬刺しが消費者に売られていたことがわかり、農水省は販売業者に改善を指示、また、関係した熊本県の県域業者に措置をとるよう、熊本県に求めたと10月30日発表した。
熊本県内の県域業者のA社が、原産地カナダと伝達されていた馬肉の原産地を表示せずに(株)ショクリュー(本社大阪市)に販売、ショクリューは原産地の確認、伝達をせずに(株)ヤマフ(本社佐賀県唐津市、ブロック域業者)に販売した。ヤマフは、商品名馬刺しの原産地に熊本産と表示し、163kgを一般消費者に販売していた。納品段階で原産地が明らかにされなかったカナダ産が、一般消費者には結果的に熊本産として売られた。
ショクリューが販売先に原産地を伝達しなかったこと、ヤマフが馬肉の原産地を事実と異なる熊本産と表示したのは、JAS法に違反するとして、農水省は両社に対し改善の指示をした。また農水省は、原産地がカナダだと知りながら、原産地を表示せずにショクリュ−に納品した熊本県域業者のA社(県は名前を公表していない)に厳正な措置をとるよう、熊本県に要請した。