農政・農協ニュース

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旧山古志村の棚田米が純米酒に

−長岡の酒造メーカー

    平成16年10月に発生した新潟県中越地震で大きな被害を受け、翌年4月には長岡市(新潟県)に編入された旧山古志村の棚田米を仕込んだ純米酒が、11月10日から酒販店や料飲店で出回ることになった。発売するのは新潟県長岡市のお福酒造(岸富雄代表取締役)で、特別純米酒・山古志と命名した。    山古志の棚田は標高400mの高地にある。昼と夜の気温差が10度以上開く山間部の気候は、良質の酒米を産み出す絶好の環境。生産農家15戸との契約栽培で手当てした米を、新潟杜氏が湧水で仕込んだ。棚田産の米の旨みを生かしたおだやかなコ...

    平成16年10月に発生した新潟県中越地震で大きな被害を受け、翌年4月には長岡市(新潟県)に編入された旧山古志村の棚田米を仕込んだ純米酒が、11月10日から酒販店や料飲店で出回ることになった。発売するのは新潟県長岡市のお福酒造(岸富雄代表取締役)で、特別純米酒・山古志と命名した。
    山古志の棚田は標高400mの高地にある。昼と夜の気温差が10度以上開く山間部の気候は、良質の酒米を産み出す絶好の環境。生産農家15戸との契約栽培で手当てした米を、新潟杜氏が湧水で仕込んだ。棚田産の米の旨みを生かしたおだやかなコクと、すっきりした味わいの淡麗辛口という。
    同酒造は旧山古志村のふもとに酒蔵があったため、新潟県中越地震で大きな被害を受けたが、昨年新たに蔵を再建した。これまで少量生産で地元を中心に販売してきたが、再建を機に品質を一新して本格販売をめざし、いまだ終わらない地震からの復興に取り組む被害地の意気込みを全国に発信したいという。

(2008.11.07)