リンゴ、ナシなど輸出果実の表面に付着しているハダニ類など検疫で問題になる害虫を、素早く確実に除去する洗浄装置の開発を生研センター(=(独)農業・食品技術総合研究機構(農研機構)・生物系特定産業技術研究支援センター)が進めている。同機構の果樹研究所と中央農業研究センターが試作した揺動噴射式果実洗浄機を改良してハダニ類を迅速に除去し、輸出量の増加に対応できるよう実用化をめざしている。
改良は、ライン式にして害虫が付着する果実の凹部2か所を同時に洗浄、果実1個にかかる作業時間を、揺動噴射式の2分の1〜3分の1に短縮する。今後、噴射装置の制御機構について重点的に研究開発をすすめ、青森県での実証試験でランニングコスト、装置の耐久性の評価を行い、実用化をめざすという。