消費者だけでなく、コメを作っている稲作農家の世帯でもコメを食べる量が減っているのは重大問題だとしてJA全中は「生産者みずからがコメ消費拡大の必要性を再認識する場」を設けることになり「やっぱりごはん!次世代リーダー研修会」と題する食育運動を始めた。
日本人のコメ消費量は食生活の多様化や外食・中食傾向の増大などで生産者世帯でも減少傾向が続く。
農水省は「にっぽん食育推進事業」の1つとして、「稲作農家需要拡大促進事業」を公募し、今年度はJA全中が実施団体として事業を展開する。
その一環として地産地消に取り組むJA女性組織など、JAグループ内の稲作生産者を中心にコメ消費拡大への運動を進める。
そこで消費拡大を消費者にアピールできる生産者側の人材を育成するため、食農・食育に対する意識の高いフレッシュミズリーダーなどを対象に11月5日から研修会を開いている。
研修会は、消費拡大を生産者から消費者に訴える取り組みに必要な最新知識を学ぶ場ともした。
11、12の2カ月間に全国8道県で計16回開き、1回につき30〜40人の参加者を募集している。
研修内容は午前が実習と試食、午後が理論で▽消費の現状や食料自給率の問題▽コメの健康性や優位性▽実習のフォロー講義▽質疑応答など。
11月下旬から12月にかけては滋賀、埼玉、佐賀、岩手、福井で開く。