JA全農栃木県本部はこのほど、12月の栃木の旬の農産物情報をまとめた。
▽冬ニラ(12月〜3月)
主産地は大田原市、鹿沼市、真岡市、栃木市など県内全域。京浜市場を代表する栃木特産のニラは、品種、出荷量とも高い評価を得ている。最近では、ニラの成分のアリシンに生活習慣病の予防に有効な機能成分が含まれていることが解明され、消費拡大が期待されている。また、ニラに含まれるビタミンAは、肌にうるおいを与える働きもあり、ビタミンCも豊富。
▽イチゴ(11月〜5月)
主産地は二宮町、鹿沼市、真岡市、壬生町、小山市など。栃木県は全国一のイチゴ生産地。冬場の日照量が多く、甘味があるのが特徴。11月から本格的なイチゴのシーズンを迎えた。栃木で育成した「とちおとめ」が大部分を占める。
▽シクラメン(11月〜12月)
主産地は真岡市、芳賀町、日光市など。色とりどりの鉢物中心。パステルカラーを主力に生産者オリジナルの品種もあり、京浜市場で高い評価を得ている。最近では消費者ニーズが多様化し、ミニシクラメンも人気がある。
◆花き流通懇談会を12月に開催
12月12日、大田市場内ホテル「コムズ大田市場」で花き流通懇談会を開く。キク類、ユリ類を始め、カーネーション、トルコキキョウ、デルフィニウムなど、栃木が主力の促成切り花の品質、規格などを花き流通関係者に消費宣伝し、販売促進をはかる。冬場でも日照時間に恵まれている栃木の花きの「品質の良さ」をアピールする。