加糖あんの原材料に中国産小豆、北海道産金時豆を使いながら、「北海道産小豆100%」などと偽の表示をし販売したのは表示基準違反だとして、農水省はヤノフーズ(株)(福岡県田川市)にJAS法にもとづき改善を指示したと、11月14日公表した。
ヤノフーズは、子会社の矢野製餡(有)(福岡県田川市、福岡県域業者)に製造委託した一般消費者向け加糖あんの原材料に中国産小豆や北海道産金時豆が使用されているのを知りながら、「北海道産小豆100%」などと偽の表示をして販売していた。また同様に、業務用加工食品の加糖あんの原材料にも中国産小豆、北海道産金時豆が使用されているのを知りながら、「北海道産小豆100%」などと偽の表示をして販売していた。
北海道産小豆の使用比率は商品により85〜50%だった。ヤノフーズは偽の表示をした商品を一般消費者向けに平成19年11月から平成20年4月または7月まで合わせて約372t、業務用には平成20年4月から7月または9月まで合わせて89t販売した。
業務用を仕入れたのは8業者で、偽であることを知らずにいずれも製造、販売したパン、菓子に北海道産小豆使用などと表示していた。8業者のうち広域業者4社に対し農水省が改善を指導し、県域4業者には県に情報提供した。矢野製餡には福岡県が改善の指示をした。