「鍋ほか推進プロジェクト」 統一ロゴマーク |
「お鍋でほかほか」の のぼり旗 |
農水省が鍋料理の売り込みを始めた。ねらいは旬を迎えた秋冬野菜の消費拡大だ。鍋ものは野菜以外の国産食材も使うし、健康増進などにも役立つと幅広い効用を見込む。鍋料理あれこれのレシピ集を配って東京都内のスーパーや八百屋さんなどで提案したり、店頭に掲げるのぼり旗3000本を作ったりする。また“お鍋セミナー”などのイベントも展開する。
昨年から始めた提案活動だが、今年は民間団体や企業などにも協力を呼びかけて「鍋ほか推進プロジェクト」を立ち上げ、組織的に鍋料理を普及する。コンセプトは「暖房ほどほどお鍋でほかほか」。この文句をのぼり旗に書いて省エネもアピールする。
同プロジェクトは11月下旬からホームページを開設する。メニューは▽「野菜使いきり鍋」レシピ▽お鍋と野菜のイベントカレンダー▽お鍋の豆知識コーナー▽お役立ちリンク集など。
プロジェクトには現在約30企業・団体が参加している。JA全農、青果卸売関係団体、食肉・水産関係の協同組合、食品メーカー、酒造メーカーなど。統一ロゴマークも作った。
◆全農が“お鍋”セミナー
若者たちの野菜消費が落ち込んでいるためJA全農は学生たちの間に鍋料理を普及しようと年末にかけて首都圏の4大学で「野菜鍋セミナー」やミニシンポジウムを開き“新しい食”を探求する。
第1弾は和洋女子大学で11月29日にミニセミナーを開く。テーマは「野菜・果物を食べてみんな元気に」。野菜たっぷりのお鍋の簡単な作り方実習や試食会などがある。
セミナーのパネリストはタレントの大桃美代子さんら4氏。
その後、東京農業大学、筑波大学、東京大学でも実施するが、日程は未定。