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輸入麦の売渡ルール見直しにむけて検討会設置

−農水省
(11/26)

    農水省は輸入麦の政府売り渡しについて、国際相場の変動により迅速に対応するため、年度内に価格改定ルールの見直しを行おうと、11月26日に検討会を設置し1回目の会合を開いた。    現行のルールでは改定回数は年2回(4月、10月)、価格は改定月の3ヶ月前からさかのぼって8ヶ月分の平均値で、中華メン用やマカロニ用など用途が限定される一部銘柄には、実需者と輸入業者が結びついて入札するSBS(売買同時契約)方式が導入されている。    検討会は東大大学院農学生命科学研究科の林良...

    農水省は輸入麦の政府売り渡しについて、国際相場の変動により迅速に対応するため、年度内に価格改定ルールの見直しを行おうと、11月26日に検討会を設置し1回目の会合を開いた。
    現行のルールでは改定回数は年2回(4月、10月)、価格は改定月の3ヶ月前からさかのぼって8ヶ月分の平均値で、中華メン用やマカロニ用など用途が限定される一部銘柄には、実需者と輸入業者が結びついて入札するSBS(売買同時契約)方式が導入されている。
    検討会は東大大学院農学生命科学研究科の林良博教授を座長に5人が参加し、▽価格改定回数▽改定方式▽SBS方式の拡大、など全面的なルール改定の検討をする予定。今後は生産者、実需者など幅広い関係者を招いて、ヒアリングなどを行う。
    委員からは「ルール見直しは生活者対策のためというが、国内生産農家の生活対策が考えられていないのではないか」、「安定供給を実現するために、長期契約を結んではどうか」などの意見が出た。
    現行ルールの開始は平成19年4月。企業の国際競争力を高める目的などで変動相場制を導入したが、国際相場の高騰によってルール変更後1年半で、価格は1.6倍に値上がりしている。 (関連記事)

(2008.11.27)