市町村合併にともなって全国の農業委員会数は557減って1794となり、委員総数も9156人減って3万7507人になったなどの実態調査結果を全国農業会議所が11月27日発表した。
農業委員会は市町村に設置が義務づけられた行政機関で、農地の権利調整や農業振興を進めるなど広範な役割を持つ合議体。委員は公選法を準用した選挙で農業者が選ぶが、団体などによる「選任」委員もいる。
会議所は7月(沖縄県は9月)に実施された第20回農業委員統一選挙後の新体制を把握するために調査を行い、3年前の前回調査結果と比較した。
それによると、率にして委員会数は23.7%、委員数は19.6%減少した。選挙委員は実数で2万8172人、選任委員は実数で9345人となり、それぞれ19.6%と19.5%減少した(兼任の場合は1人でカウント)。 女性の農業委員が1人以上いる委員会数は905(50.4%)で203減少したが、その割合は3.3%増加した。女性委員が複数いる委員会は561(31.3%)で81減少したが、その割合は4%増加した。
女性農業委員数は1744人(4.6%)で253人減少したが、全委員会に占める女性委員の割合は0.3%増加し、1委員会に1人の女性委員がいる勘定。
認定農業者農業委員がいる委員会数は1464(81.6%)で219減少したが、その割合は10%増加した。
認定農業者農業委員は1万216人(27.2%)で1214人増加。1委員会当たり5.7人となる