農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

1兆円の資本増強へ

−農林中央金庫 (11/27)

    農林中央金庫は11月27日、半期(20年4月〜9月末)決算を発表した。    金庫単体の総資産は前年度末にくらべて3兆774億円減の58兆1142億円となった。    損益状況はサブプライムローン問題をきっかけとした金融市場の混乱で証券化商品などが過去に例のない価格下落をしたことから、経常利益は前年同期比1300億円減の205億円で前年同期比86.3%の減益となった。半期の純利益は前半期比1309億円減の104億円となった。   &nbs...

    農林中央金庫は11月27日、半期(20年4月〜9月末)決算を発表した。
    金庫単体の総資産は前年度末にくらべて3兆774億円減の58兆1142億円となった。
    損益状況はサブプライムローン問題をきっかけとした金融市場の混乱で証券化商品などが過去に例のない価格下落をしたことから、経常利益は前年同期比1300億円減の205億円で前年同期比86.3%の減益となった。半期の純利益は前半期比1309億円減の104億円となった。
    自己資本比率は3月末比1.23%減少し11.32%となった。来年3月期の経常利益予想は6日公表のとおり1000億円を見込んでいる。
    農林中央金庫は財務基盤の強化を目的にJA、県信連などの会員から1兆円を超える資本増強を来年3月期に実施することを正式に表明した。
    資本増強の方針決定を受けてJA全中の茂木守会長は同日談話を発表。「百年に一度といわれる経済危機のなかで今回の資本増強はJAが農家組合員・地域へ貢献し続けるための不可欠の取り組みであり、全国の系統組織を挙げて協力し、農林中金の経営を盤石にしていく必要がある」と表明、合わせて「系統全体にこれだけの資本協力をお願いする以上、農林中金自身がこれまで以上にJA信用事業と一体となって農家組合員・地域に貢献していく必要がある」と強調した。

(2008.12.01)