中国産と国産の原料を使用したタケノコ水煮などに、原料原産地を「熊本県産」、「鹿児島県産」などと事実と異なる表示をして販売したのはJAS法に違反するため、農水省は(株)たけ乃子屋(本社:愛知県一宮市)に改善を指示したと、12月16日公表した。たけ乃子屋は中国産と国産タケノコ水煮をぬながわ森林組合(新潟県)、出石缶詰(京都府)、甲木フーズ産業(福岡県)、熊本缶詰(熊本県)に販売し、それを各社で小分け包装させた後に買い戻して、一般消費者向けに販売していた。
たけ乃子屋は他にも中国産と高知県産原料を使ったフキ水煮に「高知県産」、中国産と愛知県産原料を使ったレンコン水煮に「愛知県産」と表示して一般消費者に販売した。また、中国産乾燥ゼンマイをぬながわ森林組合に販売し、それを原料として「新潟県産」と表示したゼンマイ水煮を製造させて買い戻し、一般消費者に販売していた。農水省や関係府県の調べでわかった。
県域業者のぬながわ森林組合、出石缶詰、甲木フーズ産業、熊本缶詰には、それぞれ府県が改善を指示した