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中国製冷凍ギョーザ事件が1位 農業者・消費者が選ぶ2008農業・農政10大ニュース

−農業開発研修センター (12/25)

    1月末に起こった「中国製冷凍ギョーザ中毒事件発生」を、農業サイド・消費者サイドともに2008年のトップニュースに選んだと、(社)農業開発研修センター(会長理事、藤谷築次京大名誉教授)が発表した。     農業サイドの選ぶ1〜5位と消費者サイドの選ぶ1〜5位は、順位は違えど全く同じニュースを選んでいるのが今年の特徴。このような結果は過去に類がない。両サイドともに食の安全や海外依存の問題を深刻に受け止めた1年だったといえる。一般の10大ニュースがそのまま農業10大ニュースになったと考えられる。 &nb...

    1月末に起こった「中国製冷凍ギョーザ中毒事件発生」を、農業サイド・消費者サイドともに2008年のトップニュースに選んだと、(社)農業開発研修センター(会長理事、藤谷築次京大名誉教授)が発表した。

    農業サイドの選ぶ1〜5位と消費者サイドの選ぶ1〜5位は、順位は違えど全く同じニュースを選んでいるのが今年の特徴。このような結果は過去に類がない。両サイドともに食の安全や海外依存の問題を深刻に受け止めた1年だったといえる。一般の10大ニュースがそのまま農業10大ニュースになったと考えられる。
    JAのトップからの回答のみでは、1位が「アメリカ発の金融危機による農業・農村不況」だった。
    この結果を受けて同センターは「農業サイド、消費者サイドはニュースに対する受け止め方や関心が異なるはずだが、日本の農業と食について共通の怒り、疑問、不安を抱いた結果だ」としている。また農政についても「農政の見直しへの評価が極めて低い。農水省がはじめた自給率向上運動・フードアクションニッポンも19位だった。農政にとっては、『現場のリーダーにそっぽを向かれた厳しい年』だったといえるし、今年の10大ニュースは現行農政への批判の裏返しだといえる」と分析している。
    同センターは例年、年間の「農業・農政10大ニュース」を自治体、JA、地域生協のトップらにアンケートをとって発表している。10回目となる今年は、全国の892市町村、379JA、151生協の、合計1422団体からの回答を元に作成した。
    ◇    
    本紙選定の「2008年農政・農協10大ニュース」は中国製冷凍ギョウザで有機リン中毒食料危機で食糧サミット開催20年産米作況は「102」、など。
    詳しくは12月24日付「記事参照」

(2008.12.26)