（財）全国農業改良普及支援協会は１月８日13時から国立オリンピック記念青少年総合センターで20年度「普及活動全国コンクール授賞式」を開き、全国の都道府県普及指導センターで取り組まれている普及指導員による農業者への技術、経営指導などの活動のなかからモデル事例を表彰した。
　 受賞したのは農水大臣賞１点、生産局長賞２点、全国農業改良普及支援協会会長賞４点で、授賞式後全国普及指導員など約250人の参加者を前に事例発表が行われた。
　 授賞式の翌９日には地球温暖化フォーラムなど、普及指導員のための農政課題解決に役立つ普及活動について討議した。
受賞者は次の通り。
【農水大臣賞】
▽石川県農業総合研究センター中央普及支援センター「能登大納言小豆のブランド産地育成に向けて〜奥能登の地域資源発掘と関係機関の総合力による市場創造〜」。従来から栽培されていた、大粒で鮮やかな赤色の小豆を「能登大納言」として全国に通用するブランドに育てた。平成17年に８haだった機械収穫が19年には44haに拡大。販売額は平成16年の2000万円から19年には6000万円を超え、奥能登経済活性化の一助となった。４市町、３JAで「能登大納言産地協議会」を設立。
【生産局長賞】
▽三重県中央農業改良普及センター「実需者と協働した新形質小麦品種導入による麦産地の再生〜生産から消費までのフードチェーンに働きかけた麦産地の再生〜」
▽香川県西讃農業改良普及センター「レタス産地の構造改革と担い手の育成」
【全国農業改良普及支援協会会長賞】
▽北海道上川支庁上川農業改良普及センター士別支所「生乳生産のシステム化によるゆとりある地域酪農の発展」
▽宮城県本吉農業改良普及センター「南三陸春告げやさい」の振興による地域活性化支援」
▽長野県下伊那農業改良普及センター「市田柿（干し柿）の産地再構築〜衛生管理対策の徹底と、品質の高位平準化に向けた取り組み〜」
▽大阪府南河内農と緑の総合事務所農の普及課「都市住民がぶどう産地の新たな担い手に〜ぶどう熟援農隊から広がる援農活動〜」