JA全農は、年間二本価格としている尿素および輸入化成の今年1〜6月価格を、20年7〜12月価格に対して次のように値下げした(単位20kgあたり%、対県渡しベースなので、JA・農家向け供給価格の変動とは必ずしも一致しない)。
○輸入尿素 △28.50%
○国産尿素 △19.23%
○アラジン444 △3.78%
○ノルスク化成 △3.99%
尿素については、原油価格の急落と為替の円高を反映して、20年1〜6月期と同程度まで引き下げられた。
輸入化成については、為替の円高を反映した引き下げとなっている。
また、21農薬年度(20年12月1日〜21年11月30日)の農薬価格は、原材料価格の高騰や国際需給の逼迫から、大半の品目で数%の値上げとなったが、価格交渉決着後、原油などの原料価格の下落や中国での増産による一部原体市況の軟化などを受け、メーカーと再交渉を価格の見直しを実施した。
その結果、クロルピクリン剤とグリホサート剤(ジェネリック品)については、20年12月1日に遡って値上げ率を6〜8%程度圧縮した。
機械油乳剤等は、冬から春の需要分については、メーカーが価格の高い原料を使ってすでに生産済みであるため、夏以降の需要分について、今後の原材料市況を見極めつつ、後日再交渉することにしている。