(社)中央畜産会は平成20年度畜産大賞を「インフルエンザウイルスの生態解明とライブラリーの構築」(北海道大学大学院獣医学研究科動物疾病制御学講座微生物学教室)に決めたと1月13日発表した。業績発表と表彰式は2月9日都内で開く。
同教室は国際獣疫事務局(OIE)の参考図書館などの役割を担い、鳥インフルエンザの診断、監視、技術指導などで高い実績をあげ、またヒトの新型インフルエンザ出現に備えてワクチン候補株の収集を進めている。
この表彰事業は「経営」「地域畜産振興」「研究開発」の3分野ごとに最優秀賞を選び、その中から大賞一点を決める。今回は研究開発分野の最優秀賞が大賞に輝いた。日本競馬会の資金助成で平成10年度から実施されている。
経営部門の最優秀賞は「暖地型牧草を活用した輪換放牧と牧草利用による肉用牛繁殖経営」(沖縄県石垣市の多宇司さん・明子さん)。
地域畜産振興同は「『こめ育ち豚』で広げる水田農業と消費の輪」(山形県遊佐町の小野寺喜一郎さん)。