表彰式に出席した受賞者と関係者ら |
JA全中は1月16日、東京国際フォーラム(東京都千代区丸の内)内の「ごはんミュージアム」で、第33回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール表彰式を開催した。次代を担う全国の小・中学生を対象にごはん食や稲作への理解を深めることを目的に、51年から実施している。
応募総数は作文4万4514点、図画部門8万3402点の計12万7916点。昨年11月21日に、東京・JAビルで全国審査会(審査委員長:川野重任東京大学名誉教授)を開き、内閣総理大臣賞、文科大臣賞、農水大臣賞、JA全中会長賞の受賞者を決めた(受賞者名は、当ホームページ20年12月10日付で既報)。
表彰式では、JA全中の伊藤澄一常務理事が「私も農家の出身。小学校時代から田んぼで両親を手伝った。父の農作業の段取りの良さに感心した。田んぼでの両親とのふれあいが今、両親を想う貴重な体験になっている。皆さんの農業への夢がはばたくよう祈っている」と挨拶した。
審査委員を代表しジャニイ岩橋氏は「コンクールが回を重ね全国に誇れる行事となり、レベルアップしている。おにぎりや米を作った楽しさと喜びがどの作品にもあふれている。作文は表現力が豊か。図画は作画のテクニックが毎年向上している」と感想を述べた。
各賞の表彰後、受賞者を代表して作文部門は内閣総理大臣賞の鈴木唯(ゆい)さん(秋田県秋田市立御野場中学校2年)が自作を朗読し、同図画部門の粟野梨恵さん(山形県山形市第9中学校3年)が自作を披露した。鈴木唯さんは全文を暗記し、原稿を見ずによどみなく朗読した。中学の先生と正月も特訓しての成果だそうで、ひとしきり会場の拍手が高まった。粟野梨恵さんは「学校の行き帰りに毎日見ていた稲の色が変わって行くのがきれいだった」と感想を述べた。