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疲労、ストレス解消に産学官共同で茶の新品種開発めざす

−農研機構など (1/19)

 疲労、ストレスを軽減して生活習慣病を予防できるお茶が開発されれば、毎日気兼ねなく飲めるー。こんな期待に応えようと、(独)農研機構野菜茶業研究所、(株)日本製紙グループ本社、九州大学、京都大学、アサヒビール(株)が産学官共同で新品種の茶の育成に乗り出した。  プロジェクト名は「抗疲労作用のある新規高アントシアニン茶品種育成と利用食品開発」というもので、平成20年度から3年間で、安心で科学的根拠の明らかな、疲労やストレス軽減に効果のある茶の消費者への提供をめざす。  疲労やストレス状態が連続的に続くと血圧上昇、不眠、関節痛、肩こりなどの生活習慣病を引き起こすもとになるが、...

 疲労、ストレスを軽減して生活習慣病を予防できるお茶が開発されれば、毎日気兼ねなく飲めるー。こんな期待に応えようと、(独)農研機構野菜茶業研究所、(株)日本製紙グループ本社、九州大学、京都大学、アサヒビール(株)が産学官共同で新品種の茶の育成に乗り出した。
 プロジェクト名は「抗疲労作用のある新規高アントシアニン茶品種育成と利用食品開発」というもので、平成20年度から3年間で、安心で科学的根拠の明らかな、疲労やストレス軽減に効果のある茶の消費者への提供をめざす。
 疲労やストレス状態が連続的に続くと血圧上昇、不眠、関節痛、肩こりなどの生活習慣病を引き起こすもとになるが、厚労省の調査(平成14年度)では、日常生活でストレスを感じる人は80.5%あり、その後も増加しているとみられる。
 野菜茶業研究所などでは、これまで高アントシアニン茶の仲間の紅花などが眼精疲労やストレス解消効果をもっていることを突き止め研究を進めてきたが、このほど本格的な新規高アントシアニン茶品種育成と利用食品開発に向けプロジェクトを始めた。新たな高アントシアニン茶の育成・栽培試験を行うとともに茶葉に含まれる機能成分を研究し、今までにない新しいお茶の開発をめざす。
 プロジェクト・メンバーは、野菜茶業研究所が「抗疲労・ストレス効果をもつ茶品種育成と有効成分利用技術の開発」、(株)日本製紙グループ本社が「抗疲労・ストレス茶品種の短期大量生産技術の開発」、九州大学は「抗疲労・ストレス茶成分の作用機作の解明とその分子的基盤の確立」、京都大学は「抗疲労・ストレス成分の代謝吸収の解析と安全性の評価」、アサヒビール本社は「抗疲労・ストレス成分高含有茶品種を活用した新食品素材の開発」の研究課題を担当する。

(2009.01.21)