(財)報農会(岩本毅理事長、本部:東京都小平市)は2月5日、平成20年度農家子弟への奨学金贈呈について審査委員会を開き、各校より提出された研究報告を審査した結果、5名の農業大学校生に対し奨学金を贈呈することを決めた。
この奨学金は、植物保護に関心をもち、かつ、農業後継者として科学的知識や技術を深めるために、県立農業大学校などに在籍して優秀な研究を行った農家子弟に対して贈られるもので、昭和58年度に発足して以来今回で26回を数え、受賞者は延べ120名におよぶ。
なお、奨学金は賞状とともにそれぞれの在籍大学校長から贈呈される。
〈平成20年度の調査研究課題および受賞者〉
▽総合的病害虫・雑草管理(IPM)による夏秋トマトの栽培=青森県営農大学校 畑作園芸課程野菜専攻コース2年 中野進也
▽環境に配慮したゴボウの局所施肥・病害虫の適期防除栽培方法=埼玉県農業大学校 基本技術科野菜コース露地野菜専攻2年 深井大輔
▽促成ナス栽培における台木品種比較=愛知県立農業大学校 教育部農学科施設野菜専攻2年 稲吉純希
▽川砂の客土あるいは土壌消毒とサツマイモの生育・収量および立枯病の発生=徳島県立農林水産総合技術支援センター農業大学校経営専攻2年 中川貴裕
▽デルフィニウムにおける黄色蛍光灯等を利用した夜蛾類防除可能性の検討=宮崎県立農業大学校 園芸学科花き経営コース1年 大石貴文