愛知県では2月27日に発生した高病原性鳥インフルエンザ(H7亜型)の清浄性確認のための検査を発生農場周辺5km以内の家きん農場に対して実施していたが、3月2日にウイルス分離検査で陽性となる事例が確認された。このウイルスについて(独)農研機構動物衛生研究所で検査を行ったところ、3月4日にH7亜型ウイルスであることが確認された。
そのため愛知県では、2例目の発生農場の周囲5km以内における家きんおよび病原体付着のおそれのある物品の移動制限を実施した。新たに移動制限対象となった農家は9戸(約42万羽)。
なお、1例目農場を中心とする移動制限区域内の農家24戸のうち、3月3日に採卵鶏農家7戸とGPセンター1か所、3月4日に採卵鶏農家1戸が、ウイルス遺伝子検査が陰性であったことなどから「移動制限の例外措置の適用」がなされ、鶏卵の出荷が可能となった。
なお、今回の移動制限区域は、一部、1例目発生農場を中心とする移動制限区域と重複するが、「例外措置の適用」がされた農家は2例目の移動制限区域外のため鶏卵の出荷に問題はないという。