成績優秀者5人。 (右から)金田克久、吉田敦、相賀亘、八原幸夫、内藤章(敬称略) |
JAグループは公正で円滑な流通のために農産物検査業務を強化しようと、検査員の技術向上や情報交換のため3月11日、「JAグループ全国農産物鑑定会」を開いた。
6回目の今回は全国60JAの28〜61歳まで63人が参加し、水稲うるち玄米やもち米の等級判定技術を競った。
優秀者は▽金田克久(JA島原雲仙)▽吉田敦(JAさいたま)▽相賀亘(JA佐渡)▽八原幸夫(JAあなん)▽内藤章(JAにいがた南蒲)(敬称略)の5人。400点満点中380点だった。
鑑定は「手を触れない」「比較鑑定禁止」などの取決めがある(写真はルール解説をするJA全農職員) |
全国瑞穂食糧検査協議会の穴井貞良常務理事は「平均点は例年に比べて低調だった。満点もいなかった。現物を見て確認するという基本を怠った人が多かったからではないか。検査の質が落ちたら流通は滞る。検査員は責任と信頼を一身に背負っているということを誇りに思い、これからも検査技術向上に精進してほしい」と講評した。
鑑定会では米穀情勢、検査員の待遇などについての意見交換会も開催。JAにおける検査業務の信頼性確保や鑑定技術向上にむけての取組みなどについて話し合った。