林野庁は林地残材などの未利用森林資源をエネルギーやマテリアルとして利用する製造システムをつくるための委託事業を20年度から始めたが、21年度もこうしたニュービジネス市場を拡大するため、新規企画の提案募集を行う。
   この事業は木質バイオマスを原料とした新たなエネルギー、マテリアルの製造システムを５年以内に構築しようというもの。20年度に広く企画を募ったところ▽木質バイオマスからの新たなエタノール製造システム、▽木質バイオマスからのナノカーボン製造システムなど４件が採択され、実証施設整備を中心に事業が実施された。
   21年度も新規企画の募集を開始。対象課題は（１）高付加価値型製造システム、（２）小規模分散型製造システム。（１）は高品質で高機能な工業用材料や 製品など市場価値の高い木質由来製品の製造システムの構築が目的。（２）は地域での活用や原料を収集しながらの製造を想定した小規模プラント、移動式プラ ントによる製造システムづくりが目的。
   事業内容についての問い合わせは林野庁研究・保全課技術開発推進室技術指導班（代表：03‐3502‐8111、内線6215）。