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カット野菜や1個売りなど使いきりが人気

‐第6回野菜需給協議会 (3/16)

  (独)農畜産業振興機構は3月16日に第6回野菜需給協議会を開き、秋冬野菜の需給と価格実績、春野菜の見通し動向などを発表し意見交換を行った。  20年度秋冬野菜は、全体的に昨年夏の局地的豪雨の影響で当初は出荷量が例年よりやや少なかったため、価格は例年よりも若干高かった。しかし1月以降は出荷量の増加で価格が平年並みに落ち着いた。春野菜についても、キャベツ、ダイコン、ニンジン、タマネギともに生育は例年並もしくはやや良好で、価格・出荷量とも順調に推移すると見られる。  会議では昨年末から年明けにかけて行われた「鍋ほか推進プロジェクト」の効果も発表した。野菜の使いきりを...

  (独)農畜産業振興機構は3月16日に第6回野菜需給協議会を開き、秋冬野菜の需給と価格実績、春野菜の見通し動向などを発表し意見交換を行った。
  20年度秋冬野菜は、全体的に昨年夏の局地的豪雨の影響で当初は出荷量が例年よりやや少なかったため、価格は例年よりも若干高かった。しかし1月以降は出荷量の増加で価格が平年並みに落ち着いた。
春野菜についても、キャベツ、ダイコン、ニンジン、タマネギともに生育は例年並もしくはやや良好で、価格・出荷量とも順調に推移すると見られる。
  会議では昨年末から年明けにかけて行われた「鍋ほか推進プロジェクト」の効果も発表した。野菜の使いきりをテーマにレシピの配布やポップなどで鍋料理と秋冬野菜の消費を呼びかけたところ、開催した全店平均でハクサイ、ダイコン、きのこ類などが前年比110%の売り上げとなった。
  3月中旬からは春野菜の消費拡大キャンペーンとして、キャベツの消費を訴えてポスター貼付やレシピの配布などを行っている。

◆ブランド食材と輸入食材の二極化すすむ

  会議には『別冊すてきな奥さん』(主婦と生活者)の西片編集長を招き、最近の主婦の購買傾向を発表。消費者代表、流通業界、生産者も交えて自由な意見交換を行った。
  「最近、内食や健康志向の高まりで野菜への注目が高まっているものの、ブランド野菜や産直品を求めるタイプと、安い輸入野菜を求めるタイプの二極化が進んでいる」と分析した。
  節約傾向の高まりや、1人暮らしの人たちの間では「野菜の使いきり」をテーマにしたレシピやアイディアが人気になっている。その場合、販売される野菜はカット野菜や1個売りなど、従来の販売方法とは異なるアプローチが必要だ。それについて「生産者は自信をもって農産物を出荷しているので、カット販売などは敬遠される」と意見があった一方で、「マーケット情報や消費者ニーズを交えて、どのような形で生産するのが効率的なのかを生産者に情報提供していくことが必要だ」という意見もあった。

(2009.03.18)