(社)日本科学飼料協会は廃棄された食品や食べ残しから製造した飼料を家畜に利用する取り組みを推進するため、「エコフィード認証制度」を創設、3月23日から申請受付を開始した。
この認証制度は、食品循環資源を利用した飼料について、食品循環資源利用率や栄養成分など一定の基準を満たす飼料をエコフィードとして認証することで、食品リサイクルへの関心をと理解を深め、食品循環資源の積極利用を推進するのが目的。
エコフィードの認証基準は(1)食品循環資源の利用率が20%以上、かつ「推進食品循環資源」の利用率が5%以上、(2)原料や生産が規格書で定められていること、(3)原材料の保管、製造工程や品質管理など飼料業務管理規則が定められていること、(4)製造記録の8年以上保管、(5)製品の栄養成分が把握されていること、となっている。
「推進食品循環資源」とは▽豆腐粕、醤油粕などまだ十分に飼料利用おらず今度推進すべき食品製造副産物の一部、▽食品として製造されたものの利用されなかった余剰食品、▽調理残さ、▽食べ残しのこと。
申請を受けて(社)日本科学飼料協会が書類審査、現地調査などを行うとともに、安全性確認は(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が行うなどの手続きをとる。
認証されれば飼料には「エコフィード」の名称と認証マークを利用することができる。今後は、認証されたエコフィードを給与して生産した畜産物について一定の基準を設けて「エコフィード利用畜産物」として認証する仕組みも検討される予定になっている。