国産バイオ燃料の生産拡大を支援するために制定された「農林漁業バイオ燃料法」に基づき、農林水産省は3月19日、新潟県十日町の「十日町地域間伐材利用木質ペレット燃料製造事業」を支援対象事業に認定した。
この事業は、十日町地域森林組合とゆきぐに森林組合(上越市)が間伐材を木質ペレット燃料の材料として高木沢企業(株)に提供、木質ペレットを製造する というもの。同社は含水率の高い間伐材から木質ペレット燃料を効率的に製造するために、生木用乾燥機を導入、高品質の木質ペレット(ホワイトペレット)を 製造する。今年2月に市が策定した「十日町市バイオマスタウン構想」に基づいて地域の未利用資源の有効活用を図ろうと森林組合と企業による「生産製造連携 計画」を立て申請していた。
20年10月に施行された農林漁業バイオ燃料法による認定を受けると、農業改良資金助成法法などの特例や、バイオ燃料製造にかかる固定資産税の軽減、中小企業投資育成会社法の特例などの支援措置を受けることができる。
今回は2回目の認定。第1回は新潟県でJA全農がJA、生産者とともにイネ原料によるバイオエタノール製造・供給事業が認定されている。