農林水産省は労働組合(全農林)活動に無許可で専従していた職員がいたのではないかという問題で3月19日、省内に特別調査チームを設置した。
昨年4月、同省は一部の地方組織から組合幹部はまったく仕事をしていないという投書を受けて調査を実施。組合役員のうち勤務時間中に適法と認められる以 外の組合活動をしていたと疑われる職員が142名いたとの報告が地方組織から上がったが、この問題はそれを受けた同省と全農林の是正措置、追加調査の対応 などが問われているもの。
チームでは無許可専従問題の追加調査の調査結果についての検証のほか、「農林水産省改革工程表」に盛り込まれた労使慣行の点検結果などを検討する。
チーム長は實重重実大臣官房総括審議官(国際)、副チーム長は細川隆徳協同組合検査部検査課長。参与に秋山昭八氏(弁護士)、平野秀輔氏(公認会計士)が加わっている。
組合活動の無許可専従について総務省は昨年、▽許可を受けずに1年以上組合役員として専ら従事すること、▽または、許可を受けずに一日4時間以上かつ年間30日を超える期間、組合役員として従事すること、と定義している。