JA全農は21年4月〜6月期の配合飼料価格について、21年1月〜3月期に対して、全国全畜種平均トン当たり約4200円値下げすることを決定した。
トウモロコシのシカゴ定期は、世界的な金融危機を契機に値下がりし12月上旬には300セント/ブッシェル台まで下落。その後、南米の降雨不足を材料に 400セント台まで上がったが、期末在庫率見通しが改善したことから相場は落ち着きを取り戻し、現在は380セント前後で推移している。今後は、米国産ト ウモロコシの作付時期を迎え、トウモロコシと大豆の作付面積の動向により左右されることになり、一進一退の展開が見込まれる。
大豆粕のシカゴ定期は、金融危機の影響で12月上旬には270ドル/トン前後まで下落したが、その後、南米の旱魃懸念から一時350ドルまで上昇した が、降雨があったことから軟化し、現在は310ドル前後で推移している。今後は前期に比べ需給の改善が見込まれることから値下がりとなると全農は予測して いる。
米国ガルフ・日本間の海上運賃は、世界的な鉄工原料輸送需要の増加から100ドル/トンを超える水準で推移してきたが、中国の鉄鉱石需要の減少や世界的 な景気減速を背景に船腹需要が減少したことから30ドル台まで急落した。しかし年明け以降は中国の鉄鋼原料輸送の回復で上昇し、現在は45ドル前後で推移 している。今後も海上運賃は堅調に推移すると見込んでいる。