食の安全・安心が問われるなか、協会を取り巻く環境は厳しい状況が見込まれている。この情勢に柔軟姿勢で取組むため協会では、これまで培ってきた経験やノウハウを最大限活用し多様なニーズを的確に捉えるなか、積極的に業務を推進していくことを確認した。
新年度における取組みのポイントは、新規事業としての『米粉の安心システム』の創設(関連記事)と日中共同事業の『蜂蜜・ローヤルゼリー品質確認業務』開始の2点。さらに、継続事業としての『包装証明業務』の拡充・強化が挙げられる。
『米粉の安心システム』は、国内米粉の製造を本格的に始めた製粉業者からの「自助努力により高品質な米粉を製造しても差別化される基準がない」などの声に、優れたノウハウを有した穀検がいち早い対応を見せたもの。年間5000トンの確認を見込んでいる。
日中共同事業の『蜂蜜・ローヤルゼリー品質確認業務』は、蜂蜜関連企業が中国で採取した蜂蜜およびローヤルゼリーに関し、協会と中国の秦皇島出入境検験検疫局技術センターおよび中国検験認証秦皇島有限公司と協力して、品質確認業務を開始するもの。
さらに、継続事業としての『包装証明業務』では、導入後5年を経過した自動紙質試験機(L&Wオートライン300)において、最新鋭の装置である自動紙質試験機(L&Wオートライン400)に、わが国で最初に切り替え、バージョンアップしていく。