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MA米からカビ毒検出

-農水省 (4/3)

農林水産省は販売直前のMA(ミニマム・アクセス)米から目視で確認されたカビ状異物の分析結果を4月3日公表した。 発表されたのは今年1月までに発見された60件のうち20件の分析結果。このうち19件についてはカビ毒のアフラトキシンB1は陰性だったが、19年度輸入分のタイ産もち砕精米1件から0.80ppmのアフラトキシンB1が検出された。アフラトキシンには発ガン性が確認されている。 この1件は昨年12月15日に100g程度のカビ状異物が発見されたMA米。農林水産省は同一の袋の他の部分と、この袋の周囲の米の計301kgを分析したが陰性だった。ただし、アフラトキシンB1陽性部分が検出された袋と周囲の米は...

農林水産省は販売直前のMA(ミニマム・アクセス)米から目視で確認されたカビ状異物の分析結果を4月3日公表した。
発表されたのは今年1月までに発見された60件のうち20件の分析結果。このうち19件についてはカビ毒のアフラトキシンB1は陰性だったが、19年度輸入分のタイ産もち砕精米1件から0.80ppmのアフラトキシンB1が検出された。アフラトキシンには発ガン性が確認されている。
この1件は昨年12月15日に100g程度のカビ状異物が発見されたMA米。農林水産省は同一の袋の他の部分と、この袋の周囲の米の計301kgを分析したが陰性だった。ただし、アフラトキシンB1陽性部分が検出された袋と周囲の米は廃棄処分とする。
また、これらの米と同じ船で輸入され同じ倉庫、または別の倉庫で保管されている在庫米についても検査したが陰性だったという。
MA米については食品衛生法上問題のないものだけを販売するため、昨年12月8日から販売直前に袋を開けてカビの有無の目視確認を行う、今年2月9日からは、同一の場所での1〜3日の解袋作業量(上限50トン)を1ロットとし、ロットすべてからサンプルを採取、カビ毒検査を行う、ことになっている。農林水産省では在庫米については、こうしたルールのもと販売直前にチェックを徹底するとしている。また、カビ状の異物が発見された昨年12月5日時点で、すでに販売されていた同一船による輸入タイ米については、販売先に対してカビの確認を行うよう求めたが、カビ発見の報告はないという。
農林水産省ではカビ状の異物が発見された米について、産地、倉庫などのデータ整理・分析を進めており、その結果に基づき改善策を検討していくことにしている。

(2009.04.07)