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タガメ、ゲンゴロウなど希少種5種を確認

-農水、環境省の田んぼの生きもの調査

コガタノゲンゴロウ(絶滅危惧I類) タガメ(絶滅危惧II類) 農林水産省と環境省の連携で2001年から実施している「田んぼの生きもの調査」は、20年度から水生昆虫にも対象を広げて行われ、このほど公表された結果によると絶滅が危惧される希少種5種が確認されている。 調査は農村地域の多様な生きものの生息状況を把握するため、水路と水田の畦に加えて、「ため池」と「水田」でも新たなに実施した。全国約1500の調査地点で確認点数が多かった水生昆虫は(1)ヒメガムシ、(2)ハイイロゲンゴロウ、(3)ミズカマキリ、(4)コガムシ、(5)コオイムシ。 また、絶滅危惧I類のコガタノゲンゴロウ、絶滅危惧II類のタガ...

コガタノゲンゴロウ(絶滅危惧I類)
コガタノゲンゴロウ
(絶滅危惧I類)
タガメ(絶滅危惧II類)
タガメ
(絶滅危惧II類)

農林水産省と環境省の連携で2001年から実施している「田んぼの生きもの調査」は、20年度から水生昆虫にも対象を広げて行われ、このほど公表された結果によると絶滅が危惧される希少種5種が確認されている。
調査は農村地域の多様な生きものの生息状況を把握するため、水路と水田の畦に加えて、「ため池」と「水田」でも新たなに実施した。全国約1500の調査地点で確認点数が多かった水生昆虫は(1)ヒメガムシ、(2)ハイイロゲンゴロウ、(3)ミズカマキリ、(4)コガムシ、(5)コオイムシ。
また、絶滅危惧I類のコガタノゲンゴロウ、絶滅危惧II類のタガメ、準絶滅危惧のコオイムシ、マルガタゲンゴロウ、ゲンゴロウの5種の希少種を含め、全国で5科27種の水生昆虫の生息が確認された。
絶滅危惧II類のメダカはこれまで報告がなかった8地域で新たに生息が確認されており、水田や水路が多くの希少種にとって重要な場所であることが分かった。
一方、生態系に被害を及ぼすおそれのある特定外来生物の「オオクチバス」、「ブルーギル」、「カダヤシ」、「ウシガエル」を含め、外来種は魚で10種、カエルで1種確認された。また、19年度調査では確認されなかった特定外来生物の「カワヒバリガイ」が愛知県で確認された。ここ数年で日本国内での生息域を拡大し農業水利施設に被害を与えていることから、今後も継続した調査が必要だとしている。
調査には農家や地域住民、子どもたちが参加している。01年度は119団体の参加だったが20年度は611団体となった。

(2009.04.14)