農政・農協ニュース

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施肥見直しで経費節減へ

-JA紀南が大規模な土壌診断

  肥料高を受けてJA紀南(和歌山県)はウメやミカン、水稲などを対象に施肥を見直そうと「成分過剰やバランスの崩れた土壌への施肥を抑えることが経費節減につながる」と全生産者に呼びかけ、平成20年度に大規模な土壌診断を実施した。  酸性度合い、有機物の不足、養分の過不足などを数値化して生産者に示すもので、毎年行っているが、平成19年度は年間5回実施し分析数は計460点。  それが20年度は10倍近くの約4400点に激増し、営農指導員らは対応に追われた。その結果は、各作物とも全体的にリン酸が過剰気味の園が多いこともわかった。  診断書には営農指導員が土壌改良材...

  肥料高を受けてJA紀南(和歌山県)はウメやミカン、水稲などを対象に施肥を見直そうと「成分過剰やバランスの崩れた土壌への施肥を抑えることが経費節減につながる」と全生産者に呼びかけ、平成20年度に大規模な土壌診断を実施した。
  酸性度合い、有機物の不足、養分の過不足などを数値化して生産者に示すもので、毎年行っているが、平成19年度は年間5回実施し分析数は計460点。
  それが20年度は10倍近くの約4400点に激増し、営農指導員らは対応に追われた。その結果は、各作物とも全体的にリン酸が過剰気味の園が多いこともわかった。
  診断書には営農指導員が土壌改良材の提案など改善策を示す一方で、肥料予約の参考にもつなげていく。
  「生産者の適正施肥に対する意識が高まっている。引き続き今年度も土壌診断を呼びかけていきたい」と指導部では話している。

(2009.04.24)