21年度は新基本計画の検討に対応するため、農政全般をカバーして政策提言を議論する「農業政策部会」と、消費者への働きかけを強めるための戦略を検討する「消費者戦略部会」を専門部会として設置して活動する。
農業政策部会は山本毅会長、消費者戦略部会は岩崎隆副会長が部会長を務める。
山本会長は神奈川県でナシや露地野菜を生産。「再生産が可能な政策にならなければ次世代は農業を引き継げない。農業に携わっているわれわれ現場の声が政策に反映される取り組みをしたい」と話す。また、青年部の農政活動、消費者へのアピール活動では「進んで集会などに参加し全国に農業者が困っていることを訴えていくことが大切。若い仲間でチャレンジしていきたい」と盟友に呼びかけた。
岩崎副会長は水稲、野菜、畜産の複合経営。「もっと消費者に対する呼びかけを、と戦略部会を立ちあげた。盟友で情報を共有し青年部だからこそできる活動に取り組みたい」と話す。
JA全青協では組織基盤の強化も活動の課題としており、単位組織での「JA青年部仲間づくり中期計画」を策定とその支援に取り組む。岩崎副会長は「JAへの参画とは自分たちの経営をしっかりさせることが目的。それにつながる青年部活動だということをもう一度見つめ直していきたい」と語った。
〈21年度JA全青協役員体制〉
◎会長
▽山本毅(神奈川県農協青壮年部協議会委員長、JA横浜)
◎副会長
▽岩崎隆(岩手県農協青年組織協議会会長、JA新いわて)
◎理事
▽金野賢(山形県農業協同組合青年組織協議会会長、JA庄内みどり)
▽牛込聖英(JA東京青壮年組織協議会委員長、JA東京スマイル、露地野菜)「都市農業への期待も高まっている。機を逃さず東京の畑をPRしたい」
▽尾関幸二(愛知県農協青年組織協議会委員長、JA愛知西、花・野菜苗)「消費者は近くにいる。農業者の実情を伝えていきたい」
▽大西雅彦(兵庫県農協青壮年部協議会委員長、JA兵庫六甲、施設・露地野菜)「都市近郊だが消費者にとって畑は遠い。地域に知られる農業者になっていきたい」
▽植田輝義(JA岡山県青壮年部協議会委員長、JA岡山、野菜)「地元では黄ニラ大使もしている。青年部らしい活動で消費者との距離を縮めたい」
▽牟田天平(佐賀県農協青年部協議会委員長、JAさが、米、麦、大豆等)「盟友の声を聞き地域に根づいた農政活動をしていきたい」
◎監事
▽田中陽介(JA三重青年部会長)
▽佐野守(徳島県農協青壮年組織協議会会長)