大会には全国の市町村農業委員会会長らが集まり「耕作放棄地発生防止・解消活動」の表彰式と「食料・農業・農村基本政策に関する提案」決議が行われた。石破農水相や各地方の衆参議員らも来賓に訪れた。
表彰された組織は農林水産大臣賞に▽29年間耕作放棄地を未然に防ぐ活動に取り組んだ山形県・天童農業委員会、農村振興局長賞に▽農工商連携と桑の有効活用で放棄地の解消に取り組んだ福島県・NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会、全国農業会議所長会長特別賞に▽福井県・あわら市農業委員会、鹿児島県・(株)枦産業など。
今回の表彰を良い手本に、多くの地域で耕作放棄地への取組みの普及を願うと運営委員長は話した。
開会の挨拶で同会議所の太田会長は「農業に寄せる期待は質、量ともに大きい。農地の有効利用の促進など体制強化に向けた取組みに力を注ぎたい」とし、「農地法において法的遵守、透明性の確保の強化がさらに必要」と述べた。
石破農相は「これからの農業はヒト・カネ・モノの時代。農業で厳しい立場にある3者にどう取り組むかが大切。内需型の食料供給に向け、農林水産業への投資に力をかける」とあいさつ。会場からは農相に期待の言葉が投げかけられる場面もあった。
また「食料・農業・農村基本政策に関する提案」や「農地制度改革に伴う農業委員会組織の体制整備に関する特別要請」など4点の議案が決議された。これをふまえ、各都道府県の選出国会議員と政府・政党幹部に決議内容の要請が行われた。