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自転車の交通ルール学ぶDVDを中・高校に配布 JA共済連

自転車の交通ルールを学ぶDVDを全国の中学・高校に配布

 自転車は子どもから大人まで誰でも乗れるという手軽さから、日常生活のさまざまな場面で利用されている。最近は「エコ」だということや電動自転車が比較的安価になったこともあって、利用する人がさらに増えているという。
 一方で自転車による交通事故は年間約16万件も発生しているという(警視庁「平成20年交通事故発生状況」より)。そのうち19歳以下が占める割合が3割を超えている。
 自転車による事故件数・死亡件数が増加傾向にあることから20年6月の道路交通法改正で、自転車は軽車両であり車道の左側を通行するなど、自転車の通行ルールが大きく見直された。
 こうしたことを受け自動車共済・自賠責共済を提供しているJA共済連は「被害者になったときの痛み」と同時に「加害者としての責任」という2つの視点から交通ルールの大切さを考える自転車交通安全教育DVD「自転車事故を知る?あなたとあなたの大切な人のために?」を制作し、6月3日から全国約1万6100(中学約1万900校、高校約5200校)の中学・高校へ配布する。
 このDVDは自転車事故のリアルな再現映像や未成年者が自転車事故の加害者となり高額の損害賠償が発生した実際の事例などをドラマ仕立てで紹介し、自転車も交通ルールを守ることの大切さを訴えている。
 子どもたちへの周知徹底はもちろんだが、自転車の交通ルールを理解していない大人も多く見受けられる昨今、社会教育や企業でもぜひ活用してもらいたいDVDともいえる。

(2009.06.04)