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最終赤字6600億円  日本政策金融公庫

 農林漁業金融公庫や国民生活金融公庫などを統合再編して昨年10月に発足した日本政策金融公庫は6月15日、最終赤字が6554億円となる09年3月期決算(08年10月から09年3月)を発表した。

 業務勘定は6つに分かれるが、うち農林水産事業は政府補給金98億円を受け入れて当期純損失をゼロとした。
 当期は担い手農業者向けのスーパーL資金や農林漁業セーフティーネット資金などの貸出しに努めて資金運用収益293億円を計上、経常収益は393億円。
 一方、資金調達や与信関係などの経常費用は406億円にのぼり、これらにかかる所要の政策コストとして政府補給金を受けた。
 貸出実績は通年で前年度並みの水準だったが、貸出金残高が期首に比べ580億円の減少となった。
 政策公庫全体の決算数字は▽経常収益3817億円▽経常費用1兆458億円▽経常損失6640億円。
 経常費用の中では、中小企業事業のうち信用保証協会への保険金支出が大きい。同協会が倒産企業に代わって民間金融機関に借入金を返す代位弁済が増加したため公庫の支払保険金が増えた。公庫は協会への保険事業を受け持っている。

(2009.06.19)