農作物の安定供給のために病害虫防除は不可欠であり、発生予察にもとづいた適時的確な防除が実施されてきている。
しかし、消費者などから環境負荷低減や食の安全が求められる中、さらなる効率的・効果的な病害虫防除を実施するため、研究開発分野からの技術を機能的に連動させた防除体系の構築、技術導入が今後の課題となってきている。
フォーラムでは昨今の病害虫防除について、研究開発の取り組みや研究者らの新たな知見や技術の紹介を受けて、革新的技術を探った。
座長をつとめた農業・食品産業技術総合研究機構の宮井俊一前研究管理監は、「基礎から実践的な技術開発まで紹介され、現在の研究開発の方向性を力強く感じている。今後の大きな成果の達成に期待している」とまとめた。