農政・農協ニュース

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配合飼料価格2800円値上げ 7-9期  JA全農

 JA全農は7-9月期の配合飼料供給価格を4-6月期よりトンあたり約2800円(全国全畜種総平均)値上げすると6月19日に公表した。

 配合飼料価格はトウモロコシの国際相場の落ち着きを受けて4-6月期は1-3月より約4200円値下げしていた。
 しかし、トウモロコシのシカゴ定期は、▽米国産地の作付け遅れ懸念、▽需要拡大による期末在庫率の下方修正(13.18%、米国農務省6月10日)によって、3月上旬の1ブッシェル3.5ドルが現在は同4ドルへと上昇してきた。来年度の期末在庫率が8.75%と低水準であることや、大豆相場が高値で推移していることから、今後も堅調に推移すると見られている。
 大豆粕相場のシカゴ定期は3月上旬にはトン300ドル前後で推移していたが、南米産大豆が干ばつで減産になる見通しであることや、米国で作付けが遅れていること、期末在庫率見通しが下方修正されたことから、現在は同400ドルを超える水準となっている。
 海上運賃は、世界的な景気後退で需要減からトン30ドルまで下落したが、年明け以降は中国の粗鋼生産の回復による鉄鋼原料輸送の増加や、南米からの穀物輸出の増加により船腹需要が回復し、トン50ドルまで上昇してきた。
 これらの飼料原料情勢に加え、外国為替の動向もふまえて値上げを決めた。改定額は地域別、畜種別、銘柄別に異なる。
 
 

(2009.06.22)