共励会は国産大豆、小豆・いんげん、落花生などの生産振興をめざし、1972年から始まった。37回目となる今年は全国から128点が出品され、個人6、団体7の計13点が受賞した。
主催者としてJA全中農業対策部の一箭・水田農業対策課長は「大豆は自給率向上、水田フル活用の重要な戦略作物。コスト低減や品質向上の努力を続け良品質の大豆をつくってほしい」と受賞者を讃えた。豆腐が好きだという石田祝稔農水副大臣は、「これからもいい豆を作って、農業・農村の発展に寄与してほしい」と祝辞を述べた。
大豆農家の部で農水大臣賞を受賞した山形県河北町の原田康雄さん(61)が受賞者を代表し、「生産調整に対応して大豆をやってきた。排水対策の徹底、連作障害対策の土づくり、収量の安定化など、これからも引き続き経営改善の努力をして、安定生産・安定供給をめざしたい」と述べた。
全受賞者は次の通り。
【大豆農家の部】
〈農林水産大臣賞〉
山形県河北町・原田康雄さん(61)
佐賀県白石町・山口一尚さん(44)
〈生産局長賞〉
富山県砺波市・高原修さん(44)
山口県山陽小野田市・土井敏明さん(61)
【大豆集団の部】
〈農林水産大臣賞〉
岩手県奥州市・土谷グリーンファーム
福岡県柳川市・上塩塚四十丁営農組合
〈生産局長賞〉
岐阜県海津市・札野地域営農組合
山口県山口市・農事組合法人椹野
〈全国農業協同組合中央会会長賞〉
滋賀県長浜市・高橋町営農組合
〈全国農業協同組合連合会会長賞〉
石川県小松市・木場町営農組合
【小豆・いんげん・落花生等の部】
〈農林水産大臣賞〉
兵庫県篠山市・細見俊昭さん(72)
〈生産局長賞〉
北海道池田町・秋田吉仁さん(33)
〈日本農業新聞賞〉
京都府南丹市・若森地域農業振興協議会
※高原修氏の「高」の字は、正式には旧字体です。
(写真)
上:農水大臣賞5点を含む13点の全受賞者
下:石田副大臣から賞状をもらう原田さん