取り扱い高は926億7800万円(対前年比94.3%)で営業収益は132億1000万円(同93.6%)となった。
計上損失は1億1000万円で税控除後の当期純損失は1億9700万円となった。このため配当は見送られた。
20年度は、JA全国女性協の仲間づくり旅行やJA食農教育の一環としてのグリーンツーリズムや地産地消ツアーなどに力を入れ、また、団塊の世代を対象に定期貯金・定期積金「いくたび」(新型旅行積立)を推進した。JA旅行事業協議会も設置し旅行事業の実施体制も拡充。
そのほか、JAの事業や組合員組織活性化のために旅行事業を活用する企画提案や、国産農畜産物の消費拡大につなげる「こだわりの宿」などの販売促進にも力を入れた。
しかし、急激な景気後退による影響や、ウェブ利用による直接予約の拡大で国内旅行部門の取扱高は前年比97.3%の780億6500万円にとどまった。
また、海外旅行部門では中国の四川大地震や、食に対する不信感からの旅行手控えの影響を受け、取扱高は前年比80.3%の128億4700万円となった。
同社は今年20周年を迎える。「節目の年を起爆剤にしたい」としており、JA組織や事業・活動に役立つ「企画提案型」の事業展開を強化していくという。