中酪は飼料や原油の価格高騰などで日本国内の酪農経営が著しく悪化したことで、07年後半から指定団体と一体で、一般消費者、流通業者、乳製品メーカーなどに、▽酪農経営の現状▽小売価格への転嫁、などを訴える「酪農理解促進生産者緊急活動 NO MILK NO LIFE」キャンペーンを展開した。
その結果、08年4月と09年3月の計2回の生乳取引価格の値上げを実現。また酪農の窮状にも大きな関心と理解が寄せられ、07年10月〜09年3月までの17カ月間で117億円の広告効果も生み出した。
毎年、世界中のすぐれたPRキャンペーンを表彰している国際PR協会「ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス」(GWA)は、その功績と大きな広告効果を讃えて同賞2009年の「BtoB部門賞」で表彰することを決めた。
表彰式は10月30日にロンドンで行い、全24部門の受賞作品の中からグランプリと国連賞を決定する。
中酪では「結果的に生乳取引価格の値上げにつながるなど、非常に大きな反響を得ることができてよかった」と話している。