農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

早期防除が大切なウンカ類 病害虫発生予報第4号

斑点米カメムシ類は九州の一部地域で「多い」

 農水省は「平成21年度病害虫発生予報第4号」を発表した。6月後半に、セジロウンカなど海外飛来性害虫が九州でまとまって確認されたほか、斑点米カメムシ類の発生が九州の一部地域で「多い」と予想。

セジロウンカ 葉いもちは北海道、北東北および北関東の一部地域で「やや多い」、穂いもちは「平年並〜やや少ない」と予想している。紋枯病は梅雨明け後に高温・多湿が続くと発生を促すことから、注意が必要。
 海外飛来性害虫について、6月後半に九州でセジロ・トビイロの各ウンカのまとまった飛来が確認された。ウンカ類への対応は早期防除につきる。
 斑点米カメムシ類においては九州の一部地域で「多い」、東海および四国の一部地域で「やや多い」と予想している。薬剤防除は穂揃期とその7〜10日後の2回実施が標準となっている。
ホソハリカメムシ 麦の赤かび病は北海道、果樹カメムシ類はの北東北、南関東、北陸、東海と北九州の一部地域で「やや多い」とされた。ナシの黒星病は北関東で「多い」予想。
 野菜関係では、施設におけるうどんこ病、アザミウマ・コナジラミ類、露地における果菜類の疫病、灰色かび病およびべと病などに注視を。

ミナミアオカメムシ 
(写真)
上:セジロウンカ:成虫は4〜4.5?。7月末から8月には雌のみに短翅型が出現する。
中:ホソハリカメムシ:体長9.0〜11.0mm。
下:ミナミアオカメムシ
(上2枚は静岡県植防協会提供、下は元福岡県農試中村利宣氏提供)

(2009.07.16)