今年で18回めを迎える大会には、全国から選りすぐりのJAバンクを担う精鋭187人が参加した。
顧客の年金に対する関心の高まりで、前回大会から年金専任担当者も加わった。
開会のあいさつで農林中金の鳥井一美常務理事は「厳しい競争社会で勝ち残るためには核となる組合員や利用者の基盤拡充が大切」と述べ、今年は平成19年から掲げてきたカード、住宅ローン、年金の推進を主軸とした中期戦略の最終年にあたるため「量だけでなく質の高い推進の土台作りの年にしたい。単独での推進ではなくセットで推進を図って顧客獲得に力を入れていきたい」と抱負を語った。
またJAバンクのCMキャラクターを務めるお笑いタレントの田中直樹さん、女優の前田亜季さんが応援に駆けつけ、CM撮影の裏話や激励のメッセージを話した。
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上:全国からJAバンクを担う精鋭187人が集結
下:CMキャラクターの田中直樹さん・前田亜季さん
◆相互啓発のスタディアワー
JAバンク企画推進部長の西河肇氏の講話では、「中期戦略最終年の今年は次期につながる大事な一年だ」として今後の活動の参考となる戦略内容について熱く語った。
また第一線で活躍している2人の渉外担当者の体験発表があった。
【体験発表】
●JAみなみ信州 上郷支所
木下健さん
国道が通り商業地と農業地があるのが地域の特徴。
日々大切にしているモットーが3つある。1つは情報収集。お客様が欲しそうな情報や話題を交えた世間話で信頼関係を築いている。ニーズを把握しそれにあったものを提供することを常に心がけている。
2つめは向上心を持つこと。お客様を訪問する際、実のある情報提供ができるよう、自分の引き出しの知識を増やす努力をしている。
3つめは魅力ある商品を伝える情報の伝達。住宅ローン相談会の告知DMは約1000通を送付したり、2世代に向けたパンフレットの発信にも力を入れるなど顧客の拡大に努めている。
常に向上心を持ってチャレンジし活動していきたい。
●JAならけん 斑鳩支店
木村幸啓さん
102の支店からなるJAならけんは県単一農協で、大阪と京都に囲まれたベットタウン。競合金融機関も多い中「未来へ種をまこう」をスローガンに信頼にこたえる事業活動を行っている。
平成8年、経済連に入会し農協ジャムの販売に11年間携わった後、3年前LAに転身した。今までの2年間を振り返って大切にしていることが3点ある。1つは競合他社を知り、業界のスタンダードを知ること。
2つめはお客様を多角的に分析すること。
3つめは「聴く」こと。「聴く」はaskではなくlistenの意味。質問を投げかけるのではなく、担当者としての視点からお客様の想いや願いを理解すること。
自分に足りないもの、優っているもの、めざすものを追求しながら自己啓発してきた。
他の機関と契約を結んでいたお客様に「listen」のアプローチを続けたことで契約を勝ちとった、というエピソードも語った。
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上:JAみなみ信州 上郷支所 木下健さん
下:JAならけん 斑鳩支店 木村幸啓さん